混合ワクチンはしなくちゃいけないの?
A. 摂取後有害事象がなければ受けた方が良いです。
ワクチンで予防できること
修行時代、ある離島でパルボウイルスが大流行し、島の犬の半分が下痢や血便で死亡する大惨事となりました。
島には動物病院がなく、ワクチン接種する習慣がなかったためです。
ジステンパーウイルスが流行したとしても同じことになることでしょう。
このように、流行の予防の観点から「私は大丈夫」でなくて、接種することをお勧めします。
ワクチンは寿命を縮める?
スポット剤タイプのノミダニ予防薬や注射タイプのフィラリア予防接種は体に悪いとと考えています。
しかし、犬のワクチン接種自体は特にそのような心配はありません。
人でもワクチンはあり、体に蓄積するようなものでないからです。
ただ、ワクチンアレルギーなどの摂取後有害事象があれば、話は別です。
製造過程で使われている牛血清アルブミンから牛肉アレルギーになる可能性はあります。
海外製のワクチンしか日本に流通していない問題
犬のワクチンを製造している米国には大型犬が多いようで、日本は超小型犬や小型県が一般的に飼育されています。
ちなみに、ワクチンの説明書には、20㎏の子と2㎏の子のワクチン接種量は同じです。
体重当たり10倍の注射量となるため、牛血清アルブミン量も10倍になります。
そのため、説明書通りに予防接種を行うと有害事象は多くなるように感じています。
10種と5種混合ワクチンの違い
種類の多いワクチンには、レプトスピラという細菌のワクチンが多く入っていて、その分、牛血清アルブミンが多くなる傾向があります。
そのため、有害事象の反応は多くなると考えられます。
レプトスピラの多くはネズミに保菌されているので、外飼育や狩猟活動や沼地など感染する場所が限られています。
都会に住んでいて、小型犬で、沼地に行かない場合は、5種くらいの一般的なワクチンを摂取するようおすすめします。